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随筆 本は錨

大野隆司さんの「ねこのてからのおくりもの」より。 スマホやパソコンの画面で文字を追っても騒つくこころは静まらないのに、紙の本を読むと、何故か治まる。書物はこころの錨。極楽文庫のオススメの一冊、おもわずニヤリ、ホッコリする版画本です。

歌人 お客様のつぶやき

スパイスの効能にまぎれてしばし現れる
「チキン」の文字....
「根本的な浄化....断食」
店内を覆うエクリチュール
入墨を掘るごとくみずからを変貌させて
独特なアウラをまとったカレー屋

とあるお客様のつぶやき。
辿ってみると、鎌倉在住の歌人の方でした。

ご来店ありがとうございます。

Goku Luck Curry.

随筆 精神主義の終焉と生活の実践

2017年に入り昨今の「スピリチュアリズム」「ヒーリング」「パワースポット」等で分類されるジャンルの諸々の流行が終わったと感じた。秘すれば花だったのに、あまりに世間に拡まり、つまらなくなった。気持ちだけ自己啓発や、祈りや願うだけの精神主義は終わり。それら一連の情報や知識を頭で満足する段階から、毎日の生活で実践する段階へ。一定数に達した人々が動き始めている。スマホとSNSの登場により「綺麗事」を言うだけなら誰でも言える時代になったからこそ、言うは易く行うは難しの壁を乗り越えて、当たり前だけれど当たり前じゃない、教わり得たことを実践してナンボの、生活主義へシフト。下品な例えで恐縮だが、悟ったと思っている人ほど「座禅組むより肥やし汲め」。十牛図の最後は、悟りを開いたのち街中へ戻り遊ぶものだ。山の中で修行したり座禅したりパワースポットに行ったりとなにも特別なことをしなくても、ちょっと気をつけてグッドバイブレーションで、いつもの場所でいつものように生活する。そんな日本人が増えてきた気がする。東京や都会はノイズが多いから、鎌倉に移住してくる人たちが多いという。天邪鬼な僕は、バランス保たれる適度なノイズの中に戻りたくなってきていたりして。街中の泥の中咲く蓮華にも笑って働く観世音。アブナイと噂されるノイズだらけの極東ゴッサムシティて、今の日本を支える沢山の方々が働いているからこそ、ノイズの少ない環境も存続できているのだから。さて店の諸神仏も、元の見えない状態になって行くかも知れません。分からない、聞こえない、見えないから、信じ畏れ敬う、その当たり前が自然だから。今日もカレーを仕込みます。