2016 明けましておめでとうございます
目をつぶれば、爆撃に怯える両親を失った5歳のシリアの女の子、両手両足と舌を切られストリートで物乞いの商売道具てして生きるムンバイの若者、教会の横で乳飲子を抱いてお恵みを待つボリビアの母娘、ワクチンが間に合わず死にかけているナイロビの赤ちゃん、HIVと知らされて自暴自棄になったキューバの踊り子、ドラッグしか体内に摂取できなかくなったルーマニアの地下マンホールタウンに住む中年男性。爆弾テロにおびえながら通学するパキスタンの小学生。目を開ければ、忘年会や新年会に浮かれる横浜のネオン。ケーキを売るバイト学生のサンタクロース。明後日の娘の結婚式のスピーチを練習する父親。3月にうまれるお腹のわが子にかたりかける母。改札で待ち合わせてディナーを食べに繁華街に向かうカップル。車椅子で寿町の交差点を渡る元日雇いさん。除夜の鐘着く小学生、初日の出を拝む老夫婦、鳥居をくぐる家族の笑顔。死んでから行くのではなく、生きている今に極楽も地獄もあるんじゃないか。 2016年は、みんな個人個人が光かがやき、夜の中を天根く照らす年となりますように。天災人災厄災去る、申歳を招くべく、みんなで努めますように。僕はカレー屋で必死精一杯の現状ですが、せめて一時でもお客様を満たせるように初心にかえって精進致します。
あけましておめでとうございます。
極楽カリー 店主敬白