旅世界
自分の持ってる「発展途上国」のイメージが20年前の時代遅れなものであり、全然アップデートされていなかったと、とても恥ずかしい思いをしながら帰国した。2018年2月末遅い正月休みを頂きクアラルンプールをぷらぷら。1990年代、かつて学校やTV雑誌などで描かれていたアジア、アフリカ、中南米はじめとした「途上国」。貧困、インフラの未整備、未熟な産業。ポスターなどで見かける寄付金や海外ボランティアの募集。知らず知らず日本は「援助大国」であるという傲慢な先入観に浸かっていた。2000年代に南米、アフリカに旅や仕事に行き感じた「格差」。そして2010年代に中国、インド、マレーシア、いわゆるアジア大陸の経済牽引国を訪れると、もはや日本以上の物価、またある分野では完全に日本を抜いているように感じられた。別にデータや厳密な情報を元にした根拠ある分析でなく、あくまで個人的かつ表層的な印象なので、勿論違う意見もあるだろう。この文、独断と偏見に基づいてます。かつて日本の高度経済成長を彷彿とさせる建築ラッシュ。日本のお家芸たる自動車、電化製品などの製造業はもう韓国、台湾、中国に越されている。そしてITジャンルの勢い。もはや発展途上国という言葉も先進国という言葉もあまりにも古い死語。皮肉るなら日本は老齢先進大国。諸国が日本のようにバブル崩壊やら過剰な労働による自殺大国として後追いするかはわからないが、2020年、30年代の日本は一体何で他国との差別化を図るのだろうか。人間なら老年は、知恵、調整、道徳、信頼、経験、威厳、自然、寛容がキーワード。国家の進歩成長段階として老齢期に差し掛かったとしても、その中で育つ次世代の若者たちがいる。彼らに自分は何を橋渡しできるのだろうか。海外へ旅やボランティア活動に出かけ見聞や経験を広める若者の減少を聞く。では、今の世界各国のリアルな状況を彼らはどうやって知り得るのだろうか、不安がよぎる。今回の旅で僕がステレオタイプとして抱いていた「経済大国日本」のイメージは完全に、崩れ落ちた。ここ数年、インバウンドで海外からの観光客誘致、爆買いと呼ばれるアジア富裕層の購買など、世界を見る眼差しの強さ、財布のあたたかさからしても日本は国家としてギラギラした壮年期も終わっている。経済援助ずばり貸付や融資のオセロゲームなら、アフリカやアジア周辺国はパンダ大国に軍配あがり日本完敗。ならどうする?根拠はないが世界で日本らしさを精錬し続けるには、個人が今以上に「道徳(信頼)と品質」大国に成っていき、他国との関係においていかんなくその良き側面を発揮していくのが道ではないかな、と思った。国際舞台において「御隠居さん」的老人力を発揮する、とでもいえば分かりやすいだろうか。僕自身はカレーを提供することで、どこまで次世代にどんなことが伝えられるか。オリンピックや将棋だけでなく、科学、技術、商売、医療、環境保全、芸術わ政治、、、各分野から日本から天才たちは生まれてきているはず。たかかカレー屋だから出来る試行錯誤は続く。