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スパイスカレー

スパイスカレーとは水を使わないのですか?と質問されました。私は評論家ではないので、スパイスカレーという概念がよく分からないから「分からない」と正直に答えました。そもそもカレーとはなんぞやと語らせたら星の数ほど答えはあるでしょう。おそらくルーを使わずスパイスで作るカレー、かつ仕上げにスパイスを煮込まず振りかけるスタイルをスパイスカレーと言うのかと思います。しかしルーにもスパイスは入っている。つまり、何カレーでもスパイスは入っているんじゃないでしょうか。チャイをいつからかチャイティー(茶茶みたいな意味になる)と呼び始めたみたいに、日本人は細分化と定義化が大好きだから。カレー粉を漢方から生み出したS&B山崎氏、味噌汁をつくる要領で最後にルーを入れればカレーができる発想が素晴らしいハウスやオリエンタル、現在に至るまで市場創造牽引は国民栄誉賞並み功績。様々な研究者や人気料理人、グルメ番組や出版物により日本のカレーは定着、大発展しました。日本式カレーのルーは牛脂豚脂が含まれる事が多い。つまりインドの人口の大半を占めるヒンドゥー教徒もムスリム教徒も、ベジタリアンも宗教あるいは習慣から日式カレーは食べる事は難しい。「どちらかといえば世界的に見ればスタンダードな」スパイスカレーという呼び名も先達が広めその努力が昨今、実ったのだと思います。私は学者やグルメ評論家ではなく、カレーを作る事を生業とする人間ですから、スパイスカレーが無水カレーである必要があるか否かは分かりませんがカテゴライズするよりも、私にとって生み出すことがより大切なのです。カレーに関わる全て方に敬意を表して。