パワーピープルの時代
「パワーピープルの時代」
1960年代に欧米の若者達により世界に解放された東洋の叡智はヒッピー文化のかたちで日本に逆輸入され、明治から昭和初期に台頭した新興宗教の流行と相まって2000年代にはスピリチュアルと呼ばれるメディアやセミナーを軸とする領域となり大衆に定着した。神社仏閣や大自然のエナジーが得られる場はパワースポットと呼ばれ、神や宇宙意識と話せるスピリチュアルメッセンジャーに傾倒する「迷える子羊」たちによるパワースポット巡りがブームとなる。2010年代、内面世界を模索する祈りの段階から、日常での実践者へと変化を遂げる日本人が続出。特殊な聖地や導師など己れでない「他」に何かを求めても救いや赦しは得られないと気付いたのだ。何もパワースポットやセミナー通いをせずとも職場や台所で、家族友人や同僚と日常生活を楽しく送ることで自分自身がパワーを発信できることに目覚めたのだ。2020年代は普通の人々が誰でもパワーピープルとなって世の中を明るく照らせる時代の幕開け。