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新しい光

感染症に依る非常時に、駅や公共トイレの掃除を仕事とされている方々に改めて敬意。YouTubeなんかには決してアップされないような、普段目に止まらないほど地味だったり世間の影のような場所でなされてたり、医療現場のような厳密性が求められる仕事の数々。見えないものを見えない人たちが食い止めている、未然に防いでいる事も沢山あるのだろうな。今は目に見えないウイルスの恐ろしさにばかりフォーカスしてしまいがちだが、考えてみれば元気や活気、陽気や安心、安全だって目に見えない。思考や意識も、密集ではなく分散させるのがお得な時節かと。元気については例えば、パフォーマンスを主とするアーティストは、観るものにこれらを与えて、また演者自身は観客から受け取る。食べ物や薬以外に免疫力を上げる方法は、人から人への元気の交換もあると思うのだが、一時的に今はそれができない。非常時が解除されたら、彼らの活動をよく見て応援したい。世の中を如何に煌々と照らしているかが以前より分かるはず。
 根本的に人は群れを為して集団で生活する事で文明を積み上げてきた。商売や芸術、農水産業ありとあらゆる人の営みが、群れを前提に行われてきた。群れるな、と人間の本能を全否定されている今をよい契機に、金銭的な尺度や報酬と紐づける事なく、自分の脳内だけでも仕事と価値の再構築ができたら楽しいな。そうはならないと思っているが、万が一、ディストピア的に皆が一斉に新たな仕事を始めねばならない状況になった時、自分の中に宿した新たな価値観は、柳の枝のようにしなやかに生きる支えとなってくれるだろう。また、これまで通りの社会に戻ったとしても、陰の仕事の中に光を見出せる目を持てるようになっているはず。願わくばこれから社会の一員となり、仕事をはじめる若者たちが、ちょっぴりでも、そんな目で世の中を眺めて、良き仕事に就いてくれるようになれば、明るい新時代は必ず開けてくる。